参院選で大きな争点になるとみられた年金問題に端を発した老後不安についての論戦が低調だ。安倍晋三首相が金融庁の審議会報告書が提起した老後資金の2千万円不足問題に言及せず、野党の主張は「不安をあおるもの」と退けていることが大きい。年金制度の収支を点検する最新の「財政検証」を政府が明らかにしていないことも議論が深まらない一因だ。
首相は参院選が公示された4日から19日までの計16日間で全国20都道府県をまわり、68回の街頭演説を行った。そのすべてで「年金」には触れている。
19日は青森県弘前市で「年金の財源は現役世代の保険料負担と税金。…… 本文:1,953文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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